上三川(読み)かみのかわ

改訂新版 世界大百科事典 「上三川」の意味・わかりやすい解説

上三川[町] (かみのかわ)

栃木県南部,河内郡の町。人口3万1621(2010)。宇都宮市の南に接し,鬼怒川西岸の平地を占める。カンピョウ生産の中心地で,キュウリイチゴなどの施設園芸やホウレンソウなど野菜の生産が多い。1960年代の初めから工場誘致をすすめ,68年に日産自動車栃木工場の進出をみた。このため70-75年の人口増加率は31%に達し農業中心の就業構成は一変して製造業が農業を上回るに至った。製造品出荷額等では宇都宮,足利に次ぐ規模である(1995)。西に接する下野市の旧石橋町との境をJR東北本線が,町の中央を国道4号線バイパスが南北に走り,北部を北関東自動車道が横切る。中世に宇都宮氏が築いた上三川城跡がある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android