南漢宸(読み)なんかんしん

百科事典マイペディア 「南漢宸」の意味・わかりやすい解説

南漢宸【なんかんしん】

中国政治家,経済官僚。山西省の人。北伐前は馮玉祥(ふうぎょくしょう)の下で活動西安事件後,楊虎城(ようこじょう)の秘書長となり,1940年延安に入る。以後財政経済面に活躍し,1948年華北銀行総裁,1952年中国国際貿易促進委員会主席として来日。1954年中国人民銀行総行行長となったが,1967年文化大革命で批判され失脚

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「南漢宸」の意味・わかりやすい解説

南漢宸
なんかんしん / ナンハンチェン
(1895―1967)

中国の政治家。山西(さんせい)省洪洞城県生まれ。山西大学卒業。1926年北伐の前後馮玉祥(ふうぎょくしょう)軍に参加。1936年西安(せいあん)事変当時、楊虎城(ようこじょう)の秘書長。1940年延安(えんあん)で中国共産党入党。党統一戦線工作副部長。1949年新中国の成立時に中国人民銀行本店頭取。1952年国際貿易促進委員会主席。1962年日中貿易議定書調印式に参加。1964年(昭和39)経済代表および原水禁代表として二度来日。「文化大革命」期の1967年劉少奇(りゅうしょうき)派とされ自殺

[高市恵之助]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android