南牧(村)(長野県)(読み)みなみまき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「南牧(村)(長野県)」の意味・わかりやすい解説

南牧(村)(長野県)
みなみまき

長野県東部南佐久郡(みなみさくぐん)の村。西部八ヶ岳(やつがたけ)の裾野(すその)で、標高1000メートルを超える高冷地山村。東部を千曲(ちくま)川が北流する。JR小海(こうみ)線、国道141号が通じる。平沢は近世佐久甲州街道の宿場。その北の平沢峠は戦国末期に甲斐(かい)の武田軍の信州への進入口であった。南部の野辺山高原(のべやまこうげん)は高原野菜の産地で知られ、牧場、ゴルフ場もあって観光客も多い。国立天文台野辺山宇宙電波観測所があり、別荘地としても開発されている。八ヶ岳キバナシャクナゲ自生地は国指定天然記念物。中心地区の海ノ口には海ノ口温泉がある。面積133.09平方キロメートル、人口3242(2020)。

[小林寛義]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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