南谷地村(読み)みなみやちむら

日本歴史地名大系 「南谷地村」の解説

南谷地村
みなみやちむら

[現在地名]三本木町南谷地

鳴瀬なるせ川の北側、三本木宿きた町と境を接し、北は高柳たかやなぎ村、西は新沼にいぬま村に接する。大崎おおさき平野の最南端にあたる広広とした田園集落。北側に新沼村中谷地なかやち、同村北谷地(現古川市)の田園地帯が広がる。この谷地地帯は昔から雁をはじめ各種の水鳥がおり立つのが常であったと伝え、今も雁が訪れる。正保郷帳に田五三貫二〇文・畑七貫三七八文とあり、ほかに同所新田九三五文があり、水損と注記される。「封内風土記」の戸数は二六。おか町の西端、鳴瀬川のほとりに七曜しちよう塚があった。天正一六年(一五八八)伊達氏は大崎義隆の軍を攻め、伊達軍は苦戦して多くの死者を出した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android