南部アフリカ関税同盟(読み)なんぶアフリカかんぜいどうめい(英語表記)Southern African Customs Union; SACU

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「南部アフリカ関税同盟」の意味・わかりやすい解説

南部アフリカ関税同盟
なんぶアフリカかんぜいどうめい
Southern African Customs Union; SACU

1969年12月に南アフリカ共和国ボツワナレソトスワジランド(現エスワティニ)の 4ヵ国が締結した関税同盟協定に基づき,1970年3月に発足した同盟。域内産品の無関税流通,域外からの輸入品に対する共通関税の賦課などのほか,ボツワナを除く 3国間の通貨協定によって,南アフリカ共和国の通貨であるラントをレソト,エスワティニにおいても法定通貨として使用するという措置をとっている。ボツワナ,レソト,エスワティニの 3国は,対外貿易面で南アフリカ共和国への依存度が高く,しかも内陸国であるため鉄道その他輸送手段の面で同国に頼らざるをえないところから生み出された。1990年,独立したナミビアが加盟した。

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