南部戦跡(読み)なんぶせんせき

日本歴史地名大系 「南部戦跡」の解説

南部戦跡
なんぶせんせき

沖縄本島南端の喜屋武きやん岬付近を含む南部海岸一帯の戦場跡。糸満市・具志頭ぐしかみ村にまたがる。沖縄戦最後の激戦が展開され、南部撤退で追詰められた軍民数万人の終焉の地である。一九四五年(昭和二〇年)五月二二日、沖縄守備軍は司令部を首里から摩文仁まぶにへ撤退することを決定し、同二七日に摩文仁高地に司令部を移転、その前面具志頭村より八重瀬えーじ岳・与座よざ岳、国吉くによしへと続く丘陵に最後の防衛線を構築した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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