単舎利別(読み)タンシャリベツ

精選版 日本国語大辞典 「単舎利別」の意味・読み・例文・類語

たん‐シャリベツ【単舎利別】

  1. 〘 名詞 〙 ( シャリベツは[オランダ語] siroop の音訳舎利別」を字音読みした語 ) 白砂糖を蒸留水に溶かした溶液。薬剤などの甘味づけに用いる。単舎。
    1. [初出の実例]「ショオの戯曲は〈略〉彼の皮肉なユーモアや鋭い機智は彼の思想に混ぜられた単舎利別だ」(出典:バァナァド・ショオを語る(1933)〈菊池寛〉五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の単舎利別の言及

【シロップ】より

…なお,かつて日本ではシロップを〈舎利別(しやりべつ)〉と呼んだことがある。大槻文彦の《大言海》によるとラテン語sirupusの音訳とあり,香味を加えぬシュガーシロップは〈単舎利別〉といい,第2次世界大戦前の《日本薬局方》にその製法が載せられている。【菅原 竜幸】【鈴木 晋一】。…

※「単舎利別」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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