舎利別(読み)シャリベツ

精選版 日本国語大辞典 「舎利別」の意味・読み・例文・類語

シャリベツ【舎利別】

  1. 〘 名詞 〙 ( [オランダ語] siroop の音訳「舎利別」を漢字読みした語 ) 砂糖を煮つめた溶液。シロップ。
    1. [初出の実例]「浅鍋にて緩火に煮て舎利別の稠に至りて火を下し」(出典:舎密開宗(1837‐47)内)
    2. [その他の文献]〔改正増補和英語林集成(1886)〕

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世界大百科事典(旧版)内の舎利別の言及

【シロップ】より

…ガムシロップは,アラビアゴムを加えて煮た砂糖液でカクテルなどに用いられたが,今はあまり使われず,代りに,グラニュ糖などを同量の湯で溶かしてつくるシュガーシロップが使われている。なお,かつて日本ではシロップを〈舎利別(しやりべつ)〉と呼んだことがある。大槻文彦の《大言海》によるとラテン語sirupusの音訳とあり,香味を加えぬシュガーシロップは〈単舎利別〉といい,第2次世界大戦前の《日本薬局方》にその製法が載せられている。…

※「舎利別」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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