知恵蔵 「単電子素子」の解説 単電子素子 量子点(量子ドット)などを使って、電子を1個ずつ制御できるようにした素子。1990年代に研究が盛んになった。電子の群れを電流として扱う従来の技術とは発想が異なる。低温の量子点を、絶縁体を介して電極に近づけると、量子点に閉じ込められた電子による静電エネルギーで、量子点と電極の間のトンネル効果が抑えられる(クーロン閉塞)。このため、電圧などの条件をうまく整えると、電子を1個ずつ出し入れできる。 (尾関章 朝日新聞記者 / 2007年) 出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報 Sponserd by