占領管理(読み)せんりょうかんり

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「占領管理」の意味・わかりやすい解説

占領管理
せんりょうかんり

占領目的達成のための,被占領国の管理。降伏によって休戦が成立したあと,降伏条件実施のために占領管理を行いそのうえで講和条約を締結するという,第2次世界大戦終結後特徴的にみられた占領方式の重要な要素である。 1945年日本国の占領管理は,ポツダム宣言に示された降伏条項を実施させるため,連合国最高司令官による間接管理,すなわち原則として日本政府に対する命令を通じて行われ,52年の対日講和条約発効にいたるまで,軍国主義排除人権保障,民主化のための諸政策が遂行された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android