印泥(読み)インデイ

デジタル大辞泉 「印泥」の意味・読み・例文・類語

いん‐でい【印泥】

印肉」に同じ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「印泥」の意味・読み・例文・類語

いん‐でい【印泥】

〘名〙 印肉のこと。中国では古く赤い粘土を用いたところからいう。印色
正法眼蔵(1231‐53)海印三昧「さらに道取す印泥の印なり」 〔文心雕龍‐物色

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普及版 字通 「印泥」の読み・字形・画数・意味

【印泥】いんでい

印肉。〔文心雕竜、物色〕故に巧言に切なること、印の印泥の如く、雕を加へずして、曲(つぶ)さに毫を寫す。

字通「印」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の印泥の言及

【印肉】より

…印章を押すのに使う色料。中国では印色または印泥という。その起源は明らかでないが,漢時代ころには文書の封じ目に,ちょうどヨーロッパの封蠟のように一種の粘土を使い,その泥に印を押した。…

【日本画】より

…刷毛には幅1寸から8寸まで各種あり,一定幅に均一に塗る絵刷毛,広い面積をぼかしたりするカラ刷毛,どうさを塗るどうさ刷毛と,筆を横に何本もつなげた連筆に大別される。
[印,印泥]
 絵を描き上げ,作家の名をしるし,印を押して日本画は完成である。印泥は朱をヒマシ油,松脂,白蠟などと練り合わせたもので,時間をかけて十分に練られたものがよい。…

※「印泥」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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