海印三昧(読み)かいいんざんまい(英語表記)sāgara-mudrā-samādhi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

海印三昧
かいいんざんまい
sāgara-mudrā-samādhi

仏教用語。大海原の波が静まり水が澄むと,その面に空中の一切の森羅万象細大漏らさず映し出されることにたとえた精神集中の境地。仏がこの三昧に入ると,その海のように広い智慧の心に一切諸法の相が一時にありのままに映し出される。『華厳経』はこの境地にある仏によって説かれたので,海印三昧一時炳現の法門という。

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デジタル大辞泉の解説

かいいん‐ざんまい【海印三昧】

仏語。仏が華厳(けごん)経を説いたときに入ったという三昧。一切の事物が映し出される、静かに動じない仏の心。海印定(かいいんじょう)。

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大辞林 第三版の解説

かいいんざんまい【海印三昧】

〘仏〙 釈迦が華厳経を説く時に入った禅定ぜんじよう。静かな海面に四方一切のものが映るように、煩悩や妄想のない仏の心鏡に、万象すべてが映ること。海印定。大海印三昧。

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精選版 日本国語大辞典の解説

かいいん‐ざんまい【海印三昧】

〘名〙 仏陀が「華厳経(けごんきょう)」を説く時に入ったとされる三昧の境地の名。静かに澄みわたった海面に万象が映るように、悟りを得た仏の心にいっさいが現ずることを示したもの。禅定(ぜんじょう)
※正法眼蔵(1231‐53)海印三昧「諸仏諸祖とあるにかならず海印三昧なり」

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