卵子形成(読み)らんしけいせい(その他表記)oogenesis

翻訳|oogenesis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「卵子形成」の意味・わかりやすい解説

卵子形成
らんしけいせい
oogenesis

単に卵形成ともいう。動物卵巣において,卵原細胞分裂して卵子が形成される過程をいう。初め卵原細胞は精原細胞とよく似た形をしているが,ある時期に卵原細胞の分裂が停止すると,それぞれ肥大が起って卵母細胞となる。卵母細胞は減数分裂を行うが,その際第一分裂では一方が大きくなって第二次卵母細胞となり,他方は第一次極体となる。引続き起る第二分裂でも不等に分裂して,一方が大きくなって卵子となり,他方は第二次極体となる。かくして卵子が完成し,極体は放出され,退化,消滅する。動物によっては卵子形成の完了前に精子が進入するものもある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android