厚ぼったい(読み)アツボッタイ

デジタル大辞泉 「厚ぼったい」の意味・読み・例文・類語

あつ‐ぼった・い【厚ぼったい】

[形]紙や布地などが厚みがあって重く感じさせるさま。「―・いコート
[派生]あつぼったさ[名]
[類語]厚い分厚い厚手地厚厚地肉厚厚み

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精選版 日本国語大辞典 「厚ぼったい」の意味・読み・例文・類語

あつ‐ぼった・い【厚ぼったい】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]あつぼった・し 〘 形容詞ク活用 〙 ( 「ぼったい」は接尾語 )
  2. 厚くてふくらみを感じさせるさまである。多く、紙、織物、唇などについていう。
    1. [初出の実例]「厚(アツ)ぼってへ綿頭巾は、血気盛の壮夫(わかいもの)が、襟へ巻たり天窓(あたま)を包だりする」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)四)
  3. 何となく腫(は)れているような感じがする。また、厚くて重たい感じがする。
    1. [初出の実例]「顔の皮膚がまだ厚ぼったく熱(ほて)ってゐて」(出典:黴(1911)〈徳田秋声〉五七)

厚ぼったいの補助注記

「桑の実〈鈴木三重吉〉二三」の「蒲団の厚ぽったい手触りに」や「苦の世界〈宇野浩二〉三」の「上脣が〈略〉すこしあつぽったかった」など、まれに「あつぽったい」の例も見られる。

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