原あさ子(読み)ハラ アサコ

20世紀日本人名事典 「原あさ子」の解説

原 あさ子
ハラ アサコ

明治・大正期の女性 総理大臣原敬後妻



生年
明治4年(1871年)

没年
大正12(1923)年3月2日

出生地
岩手県江刺郡岩谷堂町

経歴
父は旧一関藩士。政治家・原敬の後妻となり、夫が総理大臣に就任したあとも公式の場には出ず、一貫して家庭の人として働いた。大正10年夫が東京駅で暴漢に刺され、絶命した際、周囲の人々は亡骸首相官邸に運ぶべきだと主張したが、「生きていれば総理大臣だが、今は原敬一個人に過ぎない」として固辞し、自宅に運ばせた。12年夫の後を追うように死去

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「原あさ子」の解説

原あさ子 はら-あさこ

1871-1923 明治-大正時代の女性。
明治4年生まれ。「平民宰相」原敬(たかし)の後妻。大正10年夫が東京駅頭で刺殺されたとき,「生きていれば総理大臣だが,今は一個の原敬にすぎない」と,遺体官邸にはこぶことを固辞した。大正12年3月2日死去。53歳。岩手県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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