原原種(読み)ゲンゲンシュ

デジタル大辞泉 「原原種」の意味・読み・例文・類語

げん‐げんしゅ【原原種】

収穫用の植物原種1をとるために栽培する、前世代の植物の種子品種改良で得た特性を、他の株の花粉との交雑や種子の混入などで失わないよう、適切な管理下で栽培される。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「原原種」の意味・読み・例文・類語

げん‐げんしゅ【原原種】

〘名〙 育成者によって育成された品種または系統増殖と、維持もとになる種子。これから原種が増殖される。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の原原種の言及

【原種】より

…品種改良の結果,育成された作物の新品種は,その遺伝的特性が失われないように育成者の責任で品質管理しながら毎年,種苗増殖を行っている。その畑(水田)を原原種圃(ほ)(原原種農場ともいう)といい,生産された種苗を原原種という。この原原種を,管理の行き届いた畑にまいて,種苗の増殖を図る。…

【採種】より

…主要農作物については,一般に公共研究機関や民間の育種場で新品種がつくり出されると,育成者はその新品種の特性を変化させないように毎年責任をもって栽培し,維持・保存している。この種子を原原種といい,これを増殖した種子を原種という。原種はさらに特定の農家に栽培を委託し増殖して後,一般に販売されるのが普通である。…

※「原原種」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android