朝日日本歴史人物事典 「原口針水」の解説
原口針水
生年:文化5.8.3(1808.9.22)
幕末・明治前期の浄土真宗の僧。肥後(熊本県)山鹿郡内田村光照寺に生まれる。父は密道。筑前(福岡)万行寺の曇竜について真宗学を学んだ。文久2(1862)年,長崎へ赴き宣教師よりキリスト教を学ぶ。明治17(1884)年,西本願寺第22世大谷光瑞の真宗学指南となる。同24年,西本願寺の大学林(竜谷大学)の規則変革に伴い,大学林総理事務取扱に就任する。仏教に限らない幅広い知識をもとに,神道をはじめ仏教諸宗の学者と論争して真宗学の高揚に励んだ。<参考文献>前田慧雲『真宗学苑談叢』,『竜谷大学三百年史』
(岡村喜史)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報