原因者負担原則(読み)げんいんしゃふたんげんそく(その他表記)polluter pays principle

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「原因者負担原則」の意味・わかりやすい解説

原因者負担原則
げんいんしゃふたんげんそく
polluter pays principle

PPP原則ともいう。 1972年に経済開発協力機構 OECDが決議したもので,公害防止費用は公害発生の原因者が負担するという原則。これが現在の公害対策の基本的考えとなっている。公害対策基本法 22条で,国または地方公共団体が実施する公害防止事業について,その費用の全部または一部を発生源者が負担するもの,と定めているのもその一例。また,73年に制定された公害健康被害補償法においても,この考え方が採用され,公害認定病患者の医療費障害補償原因者負担となった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む