原子核の集団運動(読み)げんしかくのしゅうだんうんどう(その他表記)collective motion of nucleus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「原子核の集団運動」の意味・わかりやすい解説

原子核の集団運動
げんしかくのしゅうだんうんどう
collective motion of nucleus

原子核体積質量数に比例するので原子核を陽子中性子が密集して結合した密度一定の流体とする模型を考え,原子核中で陽子と中性子は非圧縮性の流体のような集団的な運動をするとみなして,これを原子核の集団運動という。集団運動によって原子核の変形が周期的に起ることが可能となるので,振動の励起準位を生じるのが,実験的にも見出されている。一般に重い原子核の構造に関し有効な概念である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む