日本歴史地名大系 「原尻滝」の解説 原尻滝はらじりのたき 大分県:大野郡緒方町原尻村原尻滝[現在地名]緒方町原尻 滝部緒方川にかかる滝で、幅約一二〇メートル・高さ約二〇メートル。馬蹄形の崖から流下する滝は大分のナイアガラとも称されている。「豊後国志」には直入(なおいり)郡から流れる門田(もんでん)川(緒方川)が徳田(とくだ)川の水を合せて崖から流れ落ちるとあり、高さ五丈・広さ三丈。「飛流如簾、瀟洒可愛」と記している。滝の上では一宮・二宮・三宮の緒方三社により三宮の神輿を上自在(かみじざい)から原尻の二宮へ川越えさせる緒方三社川越し祭が行われてきた。現在は旧暦一〇月一四日・一五日に近い土曜・日曜日であるが、江戸時代は一〇月七日から一五日まで盛大に行われた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by