直入(読み)チョクニュウ

デジタル大辞泉 「直入」の意味・読み・例文・類語

ちょく‐にゅう〔‐ニフ〕【直入】

[名](スル)じかに入りこむこと。すぐ核心に入ること。「単刀直入
自分の心に―し」〈嘉村・崖の下〉

じき‐にゅう〔ヂキニフ〕【直入】

仏語方便などの道によらないで、ただちに真実の仏果涅槃ねはんに入ること。

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精選版 日本国語大辞典 「直入」の意味・読み・例文・類語

じき‐にゅうヂキニフ【直入】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。方便の道によらないで、直ちに真実の道、すなわち仏道に入ること。直接悟り、本質的な世界に入ること。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「発明の人あらば、直入の俳諧もあるべし」(出典:俳諧・青根が峯(1698)俳諧自讚之論)

ちょく‐にゅう‥ニフ【直入】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 直接にはいりこむこと。核心に入りこむこと。「単刀直入」 〔色葉字類抄(1177‐81)〕
  3. じきにゅう(直入)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「直入」の意味・わかりやすい解説

直入
なおいり

大分県南西部,竹田市北東部の旧町域。九重火山群 (→九重山 ) の東麓および大分川の支流芹川流域にある。 1955年長湯町と下竹田村が合体して直入町が成立。 2005年竹田市,町,久住町と合体し,竹田市となる。集落標高 400~600mに位置し,周辺では米作のほか,高冷地野菜などの生産が多い。山麓部では草原が広がり,古くから肉牛飼育が行なわれる。芹川ダムは大分川水系最大の県営ダムで,人工湖はワカサギ釣りの名所。古くから閑静な湯治場として知られる長湯温泉キリシタン墓碑,線彫磨崖仏などがある。神角寺芹川県立自然公園の中心の一つをなす。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「直入」の意味・わかりやすい解説

直入
なおいり

大分県南西部、直入郡にあった旧町名(直入町(まち))。現在は竹田市(たけたし)の北東部にあたる地域。旧直入町は、1955年(昭和30)長湯(ながゆ)町が下竹田(しもたけだ)村と合併、直入町と改称。2005年(平成17)竹田市に合併。旧町名は古代以来の郡名による。大分川支流、芹(せり)川の谷に一般地方道、庄内(しょうない)・久住(くじゅう)線を通じ、この谷の米作と、九重(くじゅう)火山群南麓(ろく)草原の牧牛が主産業で、シイタケの産も多い。『豊後国風土記(ぶんごのくにふどき)』にみえる救覃郷(くたみごう)の地。キリスト教伝来当時全国八布教地の一つに数えられ、隠れキリシタンの墓が各地にある。

[兼子俊一]

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百科事典マイペディア 「直入」の意味・わかりやすい解説

直入[町]【なおいり】

大分県南西部,直入郡の旧町。大分川の支流芹川(せりかわ)上流域を占め,谷底平野では米作,山麓の原野では肉牛の飼育が盛ん。ホウレンソウなどの野菜栽培も盛ん。シイタケを特産する。河畔にある主集落長湯は長湯温泉の温泉町。芹川ダムがある。2005年4月直入郡町,久住町と竹田市へ編入。83.83km2。2905人(2003)。

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改訂新版 世界大百科事典 「直入」の意味・わかりやすい解説

直入 (なおいり)

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