厳木村(読み)きゆうらぎむら

日本歴史地名大系 「厳木村」の解説

厳木村
きゆうらぎむら

[現在地名]厳木町大字厳木

厳木川中流の両岸にまたがり、村中を佐賀往還(唐津往還)が通る。

慶長絵図には「広瀬ノ内 木浦木」とあるが、元和二年(一六一六)検地の折は、牧瀬まきせ村を併せて厳木村と称している。天保年間(一八三〇―四四)、この両村は分離している。

厳木の地名の由来については諸説がある。「松浦記集成」には「厳木、是はきうら木と唱へ来ること。松浦川の西厳木の内に古楠の大木、開闢以来と言ふやうなる大木ありしを倒したる時、川を越えて、東に渡り、今の厳木の村に及びけることなり。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報