去荷物(読み)さりにもつ

精選版 日本国語大辞典 「去荷物」の意味・読み・例文・類語

さり‐にもつ【去荷物】

〘名〙 離縁した妻の荷物を、妻の実家に送り返すこと。また、その荷物。江戸時代、妻を離縁した場合、妻の持参した道具などは送り返す義務があった。また、その荷物の運搬人は、片方の鬢(びん)の毛をそる風習があった。去荷。さるにもつ。
浮世草子新可笑記(1688)三「女のさり荷物(ニモツ)かへさぬ程もったいなくおかしきはなしと」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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