及・若・如(読み)しく

精選版 日本国語大辞典 「及・若・如」の意味・読み・例文・類語

し・く【及・若・如】

〘自カ四〙
① 先行しているものに追いつく。到り及ぶ。
古事記(712)下・歌謡山城に い斯祁(シケ)鳥山 い斯祁(シケ)い斯祁(シケ) あが愛妻(はしづま)に い斯岐(シキ)会はむかも」
程度の上のものに匹敵する。肩を並べる。
書紀(720)顕宗即位前(図書寮本訓)「豈名を顕して殺されむに若(シカ)むや」
万葉(8C後)五・八〇三「銀(しろがね)も金(くがね)も玉もなにせむにまされる宝子に斯迦(シカ)めやも」
※或阿呆の一生(1927)〈芥川龍之介〉一「人生一行のボオドレエルにも若(シ)かない」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報