日本大百科全書(ニッポニカ) 「双鴨山」の意味・わかりやすい解説
双鴨山
そうおうざん / ショワンヤーシャン
中国、黒竜江(こくりゅうこう)省東部にある地級市。尖山(せんざん)ともよばれ、中華人民共和国になってから本格的に開発された炭鉱都市で、1956年市となった。4市轄区、宝清(ほうせい)など4県を管轄する(2016年時点)。常住人口146万2626(2010)。チャムスの東南東約65キロメートルにあり、佳富線で結ばれる。炭層は中生代ジュラ紀のもので埋蔵量117億トン(2016)。炭質は優れた粘結炭で1キログラム当り約8000キロカロリー、コークスや工業原料によく、年出炭量は5000万トン(2016)である。近在都市のほかハルビン、鞍山(あんざん)にも送られている。ほかに冶金、化学、機械、食品などの工業も立地する。
[浅井辰郎・編集部 2017年7月19日]