反応性愛着障害(読み)ハンノウセイアイチャクショウガイ

デジタル大辞泉 「反応性愛着障害」の意味・読み・例文・類語

はんのうせい‐あいちゃくしょうがい〔ハンオウセイアイチヤクシヤウガイ〕【反応性愛着障害】

愛着障害の一。長期にわたる虐待ネグレクトなど、不適切な環境で育った子どもが、人と接する際に、視線をそらしながら近づく、抱かれていても視線を合わせない、近づいたり逃げたり逆らったりする、といった正常な場合にはみられない極度に不安定で複雑な行動を示す場合に用いられる。保護者との別離や再会時に特に顕著にあらわれる傾向にある。適切な環境で継続的に養育すれば大幅な改善が期待でき、その点で広汎性発達障害と明確に区別される。反応性アタッチメント障害RAD(reactive attachment disorder)。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android