取立為替(読み)トリタテカワセ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「取立為替」の意味・わかりやすい解説

取立為替
とりたてがわせ

債権者債務者に対して金融機関を通じて代金を取立てる方法で,送金為替に対する用語通常は商品などを販売した債権者は商品代金を手形小切手によって債務者から支払いを受けるが,債権者は受取った手形,小切手を自己の取引金融機関に持込んで取立を依頼する。取立を依頼された金融機関は債務者の取引金融機関にこれらを送付し取立を依頼するものである。この場合の資金決済の流れは,支払人→銀行→取立依頼人というように移動する。送金為替の資金の流れが送金依頼人→銀行→受取人というように移動し,これを順為替と呼ぶのに対し,取立為替では資金の移動が上記のように逆になるため逆為替と呼ぶ。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android