受刑者移送条約(読み)ジュケイシャイソウジョウヤク

デジタル大辞泉 「受刑者移送条約」の意味・読み・例文・類語

じゅけいしゃいそう‐じょうやく〔‐デウヤク〕【受刑者移送条約】

《「刑を言い渡された者の移送に関する条約」の略称欧州評議会CE)が1983年に作成、1985年に発効された多国間条約。外国において刑を言い渡された者を母国へ移送する手続きなどについて定めたもの。母国で刑に服する機会を与え、社会復帰を円滑に進めることを目的とするが、外国人受刑者の増加を抑制するねらいもある。日本は平成15年(2003)に加入。国内法として国際受刑者移送法を制定している。
[補説]日本政府は同条約に非加入の中国に対して二国間での受刑者移送条約の締結協議を申し入れている。犯罪人引き渡し条約とあわせて実務者協議を行っている。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

USスチール買収問題

日本製鉄は2023年12月、約141億ドル(約2兆2千億円)で米鉄鋼大手USスチールを完全子会社化する計画を発表した。国内の鉄鋼市場が先細る中、先進国最大の米国市場で、高級鋼材需要を取り込み、競争力...

USスチール買収問題の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android