口宇波村
くちうなみむら
新見村の南西、新見川の上流域、桜尾山・釈山などの山々に囲まれた山間に位置する。分谷集落のほか、新見川が波多川を合せる辺りに出合の集落があり、また分谷の南西、美作国との境に枝村の白玉がある。古くは西方宇波村の枝村であったが、元禄郷帳・元禄国絵図作成時までに分村した(元禄一四年「変地其外相改目録」県立博物館蔵)。元禄郷帳では高四七石余。なお正徳元年(一七一一)の郷村高辻帳では高二七石とあり、これは拝領高の当村分にあたるか。天明六年(一七八六)の智頭郡下札帳(石谷家文書)によると朱高四七石余、毛付高七九石余、本免五ツ、同年の物成高三八石余、ほかに藪役銀四分五厘が課されていた。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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