口腔崩壊(読み)こうくうほうかい

知恵蔵mini 「口腔崩壊」の解説

口腔崩壊

極端に虫歯が多く、食べ物を噛むことが困難な状態のこと。明確な定義はないが、虫歯が10本以上あったり、歯の根しか残っていない未治療の歯が多数あったりする状態を指す。特に幼児期からの歯磨き習慣がないことや適切な治療を受けずに虫歯を放置することによる乳歯の口腔崩壊は、永久歯の口腔崩壊につながりやすく、将来的には全身の健康状態に悪影響をもたらす可能性もある。子ども全体の虫歯数が減少する一方で、経済的事情や親の養育が不十分であることなどから医療機関にかかれず、口腔崩壊状態にある子どもの割合は増加傾向にあり、問題視されている。

(2018-12-4)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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