精選版 日本国語大辞典 「口舌つ」の意味・読み・例文・類語 く‐ぜつ【口舌・口説】 〘 名詞 〙① =くぜち(口舌)①②〔色葉字類抄(1177‐81)〕[初出の実例]「Cujetno(クゼツノ) キイタ ヒト〈訳〉おしゃべりな人。雄弁な人」(出典:日葡辞書(1603‐04))② 江戸時代、主として男女間の言いあいをいう。痴話げんか。くぜち。くぜ。[初出の実例]「口説(クゼツ)などしても、銭なければ、はるべき手だてもなく」(出典:評判記・難波物語(1655)) くぜ・つ【口舌・口説】 〘 自動詞 動 〙 ( 「くぜち(口舌)②」の動詞化。連用形「くぜち」だけが用いられたらしい ) 言い争いをする。苦情を言う。[初出の実例]「さる間に、この女の親、けしきをや見けむ、くぜち、まもり、いさかひて」(出典:平中物語(965頃)二三) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例