20世紀日本人名事典 「古在 由直」の解説
古在 由直
コザイ ヨシナオ
明治〜昭和期の農芸化学者 東京帝国大学総長。
- 生年
- 元治1年12月20日(1865年)
- 没年
- 昭和9(1934)年6月18日
- 出生地
- 京都
- 旧姓(旧名)
- 柳下
- 学歴〔年〕
- 駒場農学校(現・東京大学農学部)〔明治19年〕卒
- 学位〔年〕
- 農学博士〔明治32年〕
- 経歴
- 明治22年東京農林学校教授、23年農科大学助教授となり、農芸化学を担当、翌年足尾銅山の鉱毒分析を開始。28年から5年余ドイツに留学、ライプチヒ大学に学び、ベルギーなどを経て帰国、32年帝大農科大学教授に就任。35年足尾鉱毒調査委員として栃木、群馬に出張し、土壌分析を行って被害農民の主張の正しさを立証した。44年東大農科大学長、大正9年東京帝大総長となり、昭和3年辞任、名誉教授となる。6年帝国学士会会員。発酵化学等の分野で業績をあげた。また東大総長在任中は、教授定年制の創始、関東大震災後の大学復興案の策定などを行い、名総長とうたわれた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報