古宮八幡神社(読み)こみやはちまんじんじや

日本歴史地名大系 「古宮八幡神社」の解説

古宮八幡神社
こみやはちまんじんじや

[現在地名]香春町採銅所 鷹巣

金辺きべ川西岸に鎮座する。祭神は豊比命・神功皇后・応神天皇。旧村社で、採銅所の氏神。「延喜式」神名帳にみえる田川郡三座のうちの「豊比トヨヒメノ命神社」の最初の鎮座地は香春岳さんノ岳の麓より少し高い阿蘇隈あそくまといわれ、現在も森の中に石祠が祀られる。和銅二年(七〇九)香春神社として合祀され(弘安一〇年「香春社解状」香春神社文書)、阿蘇隈の神社は古宮大神と称されたという。貞観元年(八五九)宇佐宮へ神鏡を奉納する縁故により、同社より神功皇后・応神天皇の二柱を勧請し古宮八幡宮と称した(「古宮八幡宮御由緒」林家蔵)。慶長四年(一五九九)採銅所町の鷹巣たかすの森に移る(「古宮八幡宮御鎮座伝記」古宮八幡神社蔵)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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