古山師重(読み)ふるやま もろしげ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「古山師重」の解説

古山師重 ふるやま-もろしげ

?-? 江戸時代前期の浮世絵師
菱川師宣(ひしかわ-もろのぶ)の門人で,江戸長谷川町にすんだ。貞享(じょうきょう)-元禄(げんろく)(1684-1704)のころ浮世草子,噺本(はなしぼん),役者絵本などの挿絵をかいた。通称は長谷川太郎兵衛。画姓ははじめ菱川。作品に「鹿の巻筆」「好色江戸紫」など。

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朝日日本歴史人物事典 「古山師重」の解説

古山師重

生年生没年不詳
江戸前期の浮世絵師。菱川師宣の門人で,はじめ菱川姓を名乗った。俗称太郎兵衛。江戸長谷川町に住した。貞享・元禄期(1684~1704)を中心に枕絵組物,浮世草子,艶本,噺本,役者絵本が知られる。師宣の晩年作風を継承し,地味ながらぼってりとした味わいがある。肉筆画もある。

(浅野秀剛)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「古山師重」の意味・わかりやすい解説

古山師重
ふるやまもろしげ

江戸時代中期の浮世絵師。貞享~元禄期 (1684~1704) 頃活躍菱川師宣の門人。菱川のちに古山の姓を使用。通称太郎兵衛。『縁先美人図』などの肉筆風俗画,『好色江戸紫』 (1686) ,『好色旅枕』 (95) などの版本挿絵を描く。

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