改訂新版 世界大百科事典 「古文鉄砲前後集」の意味・わかりやすい解説
古文鉄砲前後集 (こぶんてっぽうぜんごしゅう)
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…漢文体の狂文は漢詩を滑稽化した狂詩に対応するもので,堅苦しい漢文口調で卑俗な素材を論じ,形式と内容の矛盾を通して滑稽味を出そうとする。《古文真宝》のパロディである《古文鉄砲前後集》(1761)などが早い例であるが,そこにみられるパロディという趣向は滑稽であっても,文法・語法面では正規の漢文法を守っている。狂詩と同様狂文でも,画期的な作品は大田南畝の《寝惚(ねぼけ)先生文集》(1767)であって,その文章の部分は滑稽な当て字やこじつけの訓読によって滑稽味を徹底させ,漢文体の狂文の様式を確立した。…
※「古文鉄砲前後集」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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