古月貝塚(読み)ふるつきかいづか

日本歴史地名大系 「古月貝塚」の解説

古月貝塚
ふるつきかいづか

[現在地名]鞍手町木月 貝殻

遠賀おんが川支流西にし川左岸の丘陵端部にある縄文時代の貝塚。江戸時代の宝永年間(一七〇四―一一)には貝殻を掘り白土に用いていたとの記述が「続風土記」にあり、福岡城の城壁に用いられたという伝えがある。大正九年(一九二〇)・昭和三七年(一九六二)・平成五年(一九九三)の三回発掘調査が行われ、貝殻層の分布が南北約一〇〇メートルにわたり、約五〇〇〇平方メートル前後の範囲と推定される。大字名をとって木月貝塚ともよばれるが、大正年間に当地が古月村であったことから「古月貝墟」と報告され、貝塚名となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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