古武道(読み)こぶどう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「古武道」の意味・わかりやすい解説

古武道
こぶどう

古来武芸武術,兵法,武士道などの修行道。知育,徳育,体育を兼ねそなえ,礼を重んじる武士教育の道であった。 13世紀鎌倉時代には,武士の間に「弓馬の道」が尊重され,流鏑馬 (やぶさめ) ,犬追物 (いぬおうもの) ,笠懸 (かさがけ) などが盛んに行われ,その後刀槍発達により槍剣弓馬が代表となり,さらに柔 (やわら) や砲術,棒術,杖術など多彩な武術が江戸時代初期にまでみられるようになった。明治以後,武術的意義が消えるとともに体育としての整理統合が行われ,柔道剣道弓道,なぎなたがこれら古武道から新しく生れた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android