古水温(読み)こすいおん(その他表記)paleotemperature

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「古水温」の意味・わかりやすい解説

古水温
こすいおん
paleotemperature

化石から推定される過去の水温。化石硬組織をつくる炭酸カルシウム中の酸素同位体比を用いて古代海水温度を推定する試みが行われている。生きている貝の貝殻中の炭酸カルシウムと海水との間には,酸素の同位体交換反応がある。その反応の平衡定数は温度のみの関数である。海水の酸素同位体比 ( 18O/16O ) に永年変化がなかったとすれば,貝化石中に保存されている炭酸カルシウム中の同位体比は温度のみの関数なので,天然の貝化石の同位体比を測定して過去の浅海の水温変化を知ることができる。白亜紀の矢石類 (ベレムナイト) についての水温測定例が著名であるが,ほかにもジュラ紀アンモナイトや現生オウムガイ類についての測定例があって,生息場所の海水温の季節変化や,個体の寿命,生息環境を推定するなど応用的価値もある。

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関連語 宮田

最新 地学事典 「古水温」の解説

こすいおん
古水温

paleotemperature

地質時代におけるある特定時期の水温のこと。古水温を復元するには,温度プロキシを用いる。温度プロキシには,浮遊性有孔虫群集組成や,地球化学的手法を用いる方法の場合は,有孔虫殻のMg/Ca比や18O/16O比,サンゴ骨格のSr/Cr比,炭酸塩岩のClumped isotope,アルケノン,TEX86などがある

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