…メタン生成細菌の細胞成分や核酸の塩基配列は,一般の細菌とは著しく相異し,進化の過程で相互に大きくかけ離れたものと考えられる。最近では好塩性細菌の1種であるハロバクテリウムHalobacteriumなどとともに古細菌(アーキバクテリアarchaebacteria)とも呼ばれ,生物進化に関する興味ある研究材料となっている。 メタン発酵は,動植物遺体など複雑な有機物が嫌気条件下で,偏性嫌気性細菌の1種であるクロストリディウムClostridiumなどによって分解,発酵されて炭酸ガス,ギ酸,水素を生成する前段階と,それらの生成物からメタン生成細菌によってメタンが生成する過程との2段階から成っている。…
… リボソームの構成と構成成分に関する知見,電子顕微鏡像の違いは,生物の系統進化を知るうえで重要な手がかりを与えるもので,とくにrRNAの塩基配列の比較は原核生物の分類に大きな変革をもたらした。すなわち16S rRNAの相同性の比較から,従来の原核生物を真正細菌と古細菌archaebacteriaに分けることが提唱されている。メタン細菌,高度好塩菌,嫌気性好熱菌などが古細菌で,その他の生化学的性質の共通性から真核生物の起源とする説がある。…
※「古細菌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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