真核生物(読み)シンカクセイブツ

デジタル大辞泉 「真核生物」の意味・読み・例文・類語

しんかく‐せいぶつ【真核生物】

静止核核膜があり、細胞質とが明瞭に区分される細胞をもつ生物古細菌真正細菌以外の全生物で、原生生物界菌界植物界動物界に分類される。→原核生物

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精選版 日本国語大辞典 「真核生物」の意味・読み・例文・類語

しんかく‐せいぶつ【真核生物】

  1. 〘 名詞 〙 核膜で包まれ、染色体、仁などの構造のある核をもつ生物。動物植物がこれに当たる。

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百科事典マイペディア 「真核生物」の意味・わかりやすい解説

真核生物【しんかくせいぶつ】

真核細胞からなる生物の総称原核生物を除くすべての生物を含む。真核細胞は原核細胞体積で1000倍近く大きいのが普通で,原形質が2重膜によって囲まれた核質とそれ以外の細胞質に区分されることが最大の特徴。染色体は核質内に局在する。細胞質にはミトコンドリアゴルジ体葉緑体などの細胞小器官があるが,これらは始原真核細胞に数種の原核生物が細胞内で共生したものとするアン・マーグリスによる共生説が広く支持されている。→細胞
→関連項目原形質真菌単細胞生物

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「真核生物」の意味・わかりやすい解説

真核生物
しんかくせいぶつ

真核とよばれる細胞核をもっている生物の総称で、原核生物と対立している。真核生物には、単細胞および多細胞の動物、藍藻(らんそう)植物を除く植物、および真核菌類がある。真核生物の細胞では、核酸、ヒストンタンパク質と核小体からできている核は核膜に包まれ、有糸分裂のときには核が一定数の染色体をつくり、細胞質には小胞体やミトコンドリアなどの構造体が発達するなどの特徴がみられる。

片島 亮]

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栄養・生化学辞典 「真核生物」の解説

真核生物

 真核細胞からなる生物.原核生物の対語

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「真核生物」の意味・わかりやすい解説

真核生物
しんかくせいぶつ

真核細胞」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の真核生物の言及

【進化】より

…その経過はまだ不明だが,おそくとも約10億年前までには酸素呼吸生物の生存が可能な程度に大気中の酸素は増えていたと思われる。 2番目の大きな変化は真核生物の出現である。その時期は約15億~10億年前であったらしい。…

【生物】より

…しかし,すべての動物,植物では,遺伝子DNAは染色体の中に収められ,この染色体の集団が細胞分裂の間期には核膜に包まれて,いわゆる核を形成している。この違いは,細胞内における遺伝子情報の発現,遺伝子の増殖や組換えなどの様式にも反映して大きな違いを生じているので,前者を原核生物procaryote,後者を真核生物eucaryoteと呼び,区別して扱うようになっている。
[個体と種]
 原核生物,真核生物を問わず,生物は外界とはくぎられた一つの存在であるから,多くの生物は個体という形をとって生きている。…

※「真核生物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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