セレノシステイン

化学辞典 第2版 「セレノシステイン」の解説

セレノシステイン
セレノシステイン
selenocysteine

C3H7NO2Se(168.06).システインのSがセレンSe(周期表でSと同族)で置き換わったアミノ酸.通常のアミノ酸20種類に加え,21番目の天然アミノ酸といわれる.セレノシステインを活性中心にもつ酵素は,最初原始的な単細胞生物Archaeaで見つかったが,その後,ほ乳動物でも見いだされている.終止コドンUGAが転用され,セレノシステインのコドンとして使われている.[CAS 10236-58-5]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セレノシステイン」の意味・わかりやすい解説

セレノシステイン
seleno-cysteine

アミノ酸の一つシステインのイオウ原子がセレン原子に置き代わったアミノ酸。最近,天然蛋白質中にも存在することが明らかとなった。ほ乳類のグルタチオンペルオキシダーゼや,ギ酸デヒドロゲナーゼなどの酸素の反応中心にセレノシステインが見いだされている。中性 pH領域でセレンがほぼイオン化し,酸化還元酵素反応に重要な役割を果たしていると考えられる。

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栄養・生化学辞典 「セレノシステイン」の解説

セレノシステイン

 C3H7O2Se (mw154.05).

 生体内でのセレンの存在形態の一つ.グルタチオンペルオキシダーゼの構成アミノ酸でもある.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

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