古遠部鉱山(読み)ふるとおべこうざん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「古遠部鉱山」の意味・わかりやすい解説

古遠部鉱山
ふるとおべこうざん

秋田県北東部、鹿角(かづの)郡小坂町(こさかまち)にある黒鉱鉱山。1963年(昭和38)1か月1万トン処理の選鉱場完成とともに操業を開始し、1970年三菱金属鉱業(みつびしきんぞくこうぎょう)から古遠部鉱業に経営が移った。金銀含有量が大きく、大黒沢鉱床の平均含有量は鉱石1トン当り、金7.5グラム、銀235グラム。ベテヒチン鉱など珍しい鉱物も産出したが1986年閉山。

[宮崎禮次郎]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「古遠部鉱山」の意味・わかりやすい解説

古遠部鉱山
ふるとべこうざん

秋田県鹿角郡小坂町字古遠部にあった三菱金属系の古遠部鉱業の鉱山。 1960年頃から開発が進められた。鉱床は玄武岩流紋岩母岩とする黒鉱 (くろもの) 鉱床。充填式上向き階段掘りによる坑内採掘で,粗鉱年産 17万t,従業員 290人 (1979) 。銅,鉛,亜鉛硫化鉄を産し,銅精鉱は小名浜製錬所へ,鉛,亜鉛精鉱は細倉製錬所その他へ送っていた。 86年3月鉱量枯渇により閉山した。

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