古門戸町(読み)こもんどまち

日本歴史地名大系 「古門戸町」の解説

古門戸町
こもんどまち

[現在地名]博多区古門戸町・下川端町しもかわばたまち

かけ町の中ほどから浜側(北)に下る南北道に沿う両側町。北は妙楽寺みようらくじ新町に続く(福岡博多近隣古図)。ただし九州文化史研究所蔵の博多古図では丁字形を呈し、前掲近隣古図の古門戸町域を古門戸上とし、妙楽寺新町を古門戸中、さらに北に続く妙楽寺裏みようらくじうら町を古門戸下、また古門戸上と古門戸中の間を西の対馬小路上つましようじかみの通りに至る東西道沿いを古門戸横町としている。享禄五年(一五三二)の御祓賦帳(神宮文庫蔵)に「はかたこもんたう」とみえ、「せいりん」が居住していた。当町は北隣の妙楽寺の門前町として中世に開けたとも考えられるが、近世に馬継所(博多宿、博多馬継・博多次所とも記される)が設置されて以後に発展した町とみられる。元禄三年(一六九〇)の家数三八(続風土記)。明和三年(一七六六)の家数四四・間数一〇五間余(石城志)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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