只谷間府(読み)ただたにまぶ

日本歴史地名大系 「只谷間府」の解説

只谷間府
ただたにまぶ

大津おおつ町の上来原かみくりはら池の内いけのうちからうま山の下を上塩冶の菅沢かみえんやのすげさわの只谷にうがつ水道である。間府(間歩)は鉱山用語で、鉱石を掘出す坑道を意味する言葉であった。土工記(県立図書館蔵)に長さ一九八間・高さ八尺・横四尺と記す。正保三年(一六四六)から慶安三年(一六五〇)にかけて松江藩大森おおもり銀山(現大田市)から鉱夫を連れてきて掘らせた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報