可逆振子(読み)カギャクフリコ

デジタル大辞泉 「可逆振子」の意味・読み・例文・類語

かぎゃく‐ふりこ【可逆振(り)子】

重力加速度を測定するために考案された実体振り子。金属棒の両端付近にそれぞれ支点があり、可動式の二つのおもりを取り付けたもの。支点の位置を逆にし、可動式のおもりを移動して振動周期を同じにすることで、両支点間の距離を理想的な単振り子と等価な振り子の長さとみなすことができる。これにより、振り子全体の慣性モーメントなどを求めることなく、両支点間の距離と周期から重力加速度が求められる。ケーターの可逆振り子

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関連語 藤井

最新 地学事典 「可逆振子」の解説

かぎゃくしんし
可逆振子

reversible pendulum

動力振子で,を重力,Cを支点,IcをCのまわりの慣性モーメント,Oを重心,IoをOのまわりの慣性モーメントとし,lを相当単振子の長さとすれば,質量mとして周期Tは,

IcIomh2なるゆえ,

であって,結局,重心Oの反対側のhhʼ=lなる関係にある2支点では,ともに周期Tとなる。このような振子を可逆振子という。H.Kater(1818)以来,重力絶対測定に使われている。

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世界大百科事典(旧版)内の可逆振子の言及

【重力計】より

…重力を測定する器械をひろく重力計というが,これは1地点の重力値そのものを測定できる絶対重力計と,2地点間の重力差あるいは1地点の重力の時間変化を測定するいわゆる重力計とに分けられる。 絶対重力計は以前は可逆振子が使われたが,現在はもっぱら物体の自由落下運動が利用されている。可逆振子は,剛体振子を1点Aで支持・振動させたときの周期と,これを上下転倒して他の点Bで支持したときの周期とを等しくできれば,その周期TはABの間隔lと長さの等しい単振子の周期に等しいという事実を利用するもので,g=4π2l/T2で重力値が求まる。…

※「可逆振子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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