実体振子(読み)ジッタイフリコ

デジタル大辞泉 「実体振子」の意味・読み・例文・類語

じったい‐ふりこ【実体振(り)子】

剛体に軸を貫き、この軸を水平な軸受けで支えて振り子にしたもの。重力加速度測定などに用いる。複振り子物理振り子剛体振り子

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「実体振子」の意味・読み・例文・類語

じったい‐ふりこ【実体振子】

  1. 〘 名詞 〙 剛体を一つの水平な摩擦のない回転軸のまわりに回転できるようにし、重力作用振動が可能なようにした振子。重力加速度や地震の測定などに用いられる。剛体振子物理振子複振子。じったいしんし。

じったい‐しんし【実体振子】

  1. 〘 名詞 〙じったいふりこ(実体振子)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「実体振子」の意味・わかりやすい解説

実体振子【じったいふりこ】

水平な一つの固定軸のまわりに回転できるようになった剛体。物理振子または複振子ともいう。振動の周期は(式1)(Iは固定軸のまわりの慣性モーメント,Mは剛体の質量,hは固定軸から重心までの距離,gは重力加速度)で,これは糸の長さがI/Mhの単振子の周期に等しい。このような振子を相当単振子という。重力加速度の測定,地震の測定などに使われる。
→関連項目振子弥次郎兵衛

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の実体振子の言及

【振子】より

… 実際の振子は多くの場合,変形しないじょうぶな棒の一端におもりを取り付け,なめらかな軸受け,またはナイフエッジで支えて水平な軸のまわりに回転できるようにしたものである。このような振子を実体振子,または物理振子という。その周期Tは,振子の回転軸のまわりの慣性モーメントをI,振子の質量をM,回転軸から重心までの距離をhとすると,で与えられる。…

※「実体振子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android