司教都市(読み)しきょうとし(その他表記)Bischofsstadt

山川 世界史小辞典 改訂新版 「司教都市」の解説

司教都市(しきょうとし)

中世ヨーロッパの都市の一典型。司教座聖堂または修道院中心に発達した都市集落。ドイツケルントリーアなどが代表的なもので,他の西欧諸国にも多数あり,11世紀前後に成立した。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「司教都市」の意味・わかりやすい解説

司教都市
しきょうとし
Bischofsstadt

中世ヨーロッパの都市の一形態。大聖堂,修道院所在地に発達し,司教または修道院長が支配していた都市。ライン川流域のケルン,マインツ,トリール,ウォルムス,ドナウ川流域のアウクスブルク,中部ドイツのマクデブルク,北ドイツのブレーメンなどがこれで,12世紀に都市市民団が司教,修道院長の支配に抵抗して自治権を獲得したところが多い。

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