日本大百科全書(ニッポニカ) 「合せ板」の意味・わかりやすい解説 合せ板あわせいた 異種の材料を厚さ方向に張り合わせてつくった複合板材。両素材の特性の違いを上手に組み合わせて使うのが目的で、木材では古くはベニヤ板(木目の方向を直角に変えて接合)、建材用に表皮だけ高級木材にする合板がある。金属でも耐食性、耐酸化性、美観などのよい表皮材を使うクラッド材は、貴金属品の金・銀張りから電気接点材料の貴金属張りまで種々ある。積層素材の物性の差を利用するものにはバイメタルがあり、膨張係数の異なった2枚の金属板を密着させて1枚の板とし、温度変化でこの板が曲がることを利用したものである。[志村宗昭・三島良續][参照項目] | バイメタル 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例