ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「合成雲母」の意味・わかりやすい解説
合成雲母
ごうせいうんも
synthetic mica
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人工的に合成された雲母.一般には,天然産雲母のOH基をFで置換したフッ素雲母をいう.とくにフッ素金雲母は容易に大型結晶が得られるので,工業化されている.100~1000 kg の混合原料の融解,徐冷により一辺5 cm 程度の板状結晶が得られる.種子結晶を用いるブリッジマン法,ゾーンメルティングなどにより数十 cm に及ぶ良質の大型結晶も得られている.また,結晶を砕いて焼結したものは,絶縁物として用いられる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報