合薬(読み)ゴウヤク

デジタル大辞泉 「合薬」の意味・読み・例文・類語

ごう‐やく〔ガフ‐〕【合薬】

いくつかの薬剤を調合すること。また、その薬。あわせぐすり。
火薬

あい‐ぐすり〔あひ‐〕【合(い)薬】

飲む人の体質病状などに合っていて、効き目の顕著な薬。適薬

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精選版 日本国語大辞典 「合薬」の意味・読み・例文・類語

ごう‐やく ガフ‥【合薬】

〘名〙
① 数種の薬剤を調合した薬。あわせぐすり。
聖徳太子伝暦(917頃か)上「天皇賜薬千余種。太子合薬而施諸病人
② 火薬。
※俳諧・談林十百韻(1675)上「合薬や松原さして匂ふらん〈雪柴〉 真砂長じて石火矢の音〈一朝〉」

あわせ‐ぐすり あはせ‥【合薬】

〘名〙 漢方薬で、数種の薬を調合したもの。化合させたのでなく、単に混合させたもの。
大乗院寺社雑事記‐明応六年(1497)二月一〇日「為養生合薬順気散」
※俳諧・西鶴大句数(1677)一〇「露時雨あはせ薬を調へて 此子がためにもり山の陰」

あい‐ぐすり あひ‥【合薬】

〘名〙 飲む人の体質、病状などに適合して、よくきく薬。適薬。
※森藤左衛門本狂言・麻生(室町末‐近世初)「いかにあひぐすりぢゃと言うてもちとむさいことぢゃよ」

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